結婚式の前撮りは、結婚式よりも前に婚礼衣装を着て写真撮影を行うことを指します。結婚式の前撮りをしておくと、SNSやメールでの結婚報告、結婚式当日のウェルカムボードや紹介ムービーなど、様々な場面で活用することができます。また、結婚式当日は分刻みのスケジュールでゆっくり写真撮影ができないことも。前撮りではあせらず撮影にだけ集中できるのも特徴です。
一方で気になるのはその相場や節約の方法かと思います。今回は前撮りの相場と、安く抑えるコツ、妥協NGなポイントを解説します。

結婚式の前撮り費用の相場はどれくらい?

結婚式の前撮りは、専門の撮影スタジオに依頼して行います。プラン内容や料金は撮影スタジオによって異なりますが、平均的な費用相場は15万円程度と言われています。

屋外で撮影する「ロケーション撮影」と室内で撮影する「スタジオ撮影」がありますが、ロケーション撮影は現地までの移動時間がかかることや、必要なスタッフの数が増えることなどから、スタジオ撮影と比較して1~2万円ほど費用が高くなる傾向があります。

また、着用する衣裳がドレスか和装かによっても費用が異なります。和装の婚礼衣裳の場合は着付け費用として、1~2万円ほど費用が高くなることがあります。

結婚式の前撮り費用に含まれるものは?内訳を紹介!

続いて結婚式の前撮り費用の内訳を紹介します。以下が一般的な基本プランに含まれている費用になります。

撮影費用

撮影費用とは、カメラマンによる撮影にかかる費用を指します。一般的に撮影する時間が長ければ費用も高くなります。撮影希望の多い土日祝日や、撮影のしやすい春・秋など人気のシーズンに費用が上がることもあります。

また、スタジオによってはカメラマンの経験や賞の受賞歴によって、ランク付けをしている場合があります。希望のカメラマンを指定すると追加費用がかかることもありますので、事前に確認をしておくと安心です。

アルバム・データ料金

撮影した写真の納品方法はアルバム、台紙、データの3パターンがあります。どの納品方法が基本プランに含まれているかはスタジオにより異なります。

撮影データは基本プランに含まれていても「写真データ○枚分」ともらえる枚数が限定されていることがほとんどです。希望の枚数を購入するにはどのくらい費用がかかるのか確認しておきましょう。

アルバムは基本プランに含まれていないことが多く、希望する場合は追加費用が発生します。アルバムのサイズや載せる写真の枚数によっても費用が変動するので注意が必要です。

衣裳代

衣裳は選べる種類や着数が決まっていることがほとんどです。一般的には種類や着数を増やすには追加費用が必要となります。特に人気のブランドドレスや新作ドレスなどはオプション費用が高くなる傾向があります。自分が着たい衣裳がプラン内容に含まれているか、含まれていない場合はオプションの費用がどのくらいかかるのか事前に確認しておきましょう。

一方で、和装の着付け費用は基本プランに含まれていることがほとんどです。この点は安心して撮影にのぞめることが多いでしょう。

ヘアメイク代

選んだ衣裳に合わせて、プロにヘアスタイルやメイクをお願いする費用です。撮影用のヘアメイクは普段のヘアメイクとは異なるため、プロに任せるのが安心です。ドレスと和装両方撮影する場合や、複数のドレスを着用する場合は、衣裳に合わせてヘアメイクチェンジが行われます。ただし、途中でヘアメイクを変える場合は追加料金が必要なことが多いため追加費用を確認しておきましょう。

交通費

ロケーション撮影では、撮影場所までの移動費用がかかることが一般的です。自分達はもちろんですが、撮影スタッフの交通費もかかる場合があります。基本プランに含まれている場合もありますが、撮影場所が遠い場合は追加費用が発生するケースもあります。また、撮影許可をもらうために追加費用が必要な場所もありますので、希望する撮影場所ではどうなのか事前に確認をしておきましょう。

その他

衣裳や小物など自分達のお気に入りのアイテムを持ち込みたいという方もいるかと思います。スタジオによっては持ち込み費用が追加でかかることがあるので、持ち込みを希望する場合は事前にスタジオに確認しておくと安心です。

他にも、ロケーション撮影は天候の変化によって写真が明るすぎたり、暗すぎたり、理想の仕上がりと異なる場合もあります。撮影した写真の明るさやコントラストを調整して、補正するための費用がかかる場合もあります。写真をより美しく仕上げるために必要な費用ですので、ロケーション撮影をする方は覚えておきましょう。

結婚式の前撮り費用を相場よりも安く抑える4つのコツ

妥協はしたくない、でも費用はなるべく抑えられるのが理想ですよね。ここでは相場よりも安く抑えるコツを、4点ご紹介します。

1.アルバムは自分で作る

撮影データのみを受け取り、アルバムは自分で作成するという方法もあります。印刷会社への依頼やアプリでの作成など、自作するための手段は意外と豊富にあります。アルバム作りの過程でデータを見返しながら好きな写真を選ぶことも楽しめるでしょう。

一方で、アルバムの作成には手間もかかるため、後回しにしてしまうという声も。どうしてもアルバムが欲しいけれど自作する時間がなかなか取れない、面倒に感じるという場合は費用をかけてもスタジオに作成を依頼するのが確実です。

2.小物を自分で持ち込む

撮影で使いたい小物に追加費用がかかる場合は、自分で用意して持ち込むとその分費用を抑えることができます。ただし、スタジオによっては持ち込み料金がかかる場合もあるので、用意されている小物に使いたいものがあるかと、持ち込み料金を確認しておきましょう。

スタジオルミナスでは撮影小物の種類が豊富なうえ、持ち込み料金は不要となっているため撮影小物の心配はせず撮影ができます。

3.平日を選んで予約する

多くの人が土日での撮影を希望するため、平日の方がお得に撮影できる場合があります。1万円~3万円程度金額に差が出ることもありますので、ふたりの予定が調整できれば平日の撮影がおすすめです。

価格が抑えられるだけではなく、特典をつけてくれる場合や、ロケーション撮影なら人が少ない中で撮影できるというメリットもあります。

4.衣装の数を減らす

基本プランでは「◯着まで」と衣裳の着数が決められていることがほとんどです。追加すると費用がかかるため、極力基本プランの着数のままにしましょう。また、たくさんの衣裳を着ると納品時の撮影データを増やしたくなるという方もいらっしゃいます。そうすると衣裳だけでなくアルバム・データの追加費用もかかってしまいます。ただし、衣裳にこだわりがある場合は妥協せずに選ぶことをおすすめします。

後悔は避けたい!節約するとしても妥協がNGなのは?

節約できるのは理想ですが、大事な前撮りを後悔しないことが何よりも大事です。ここでは妥協がNGなポイントをご紹介します。

撮影カット数

節約を意識して、撮影カット数を少なくするのは避けた方がよいでしょう。プロのカメラマンでも、撮影環境や条件によって写真の出来上がりが安定しないケースもあります。一発で最高の写真が撮れればいいですが、何度も撮影を繰り返した中から納得できる写真を選ぶことがほとんどです。つまり、たくさん撮影するとその分納得のいく写真が撮れる確率が高まります。必要以上に多くのカット数を撮影することはありませんが、ある程度のカット数を見込んだプランを選んだ方がよいでしょう。

また、カット数がたくさんあれば、結婚式用のウェルカムボードやムービー、アルバムなどを作る際の素材としても使用できるため、別途それらを用意するための費用を節約することにもつながります。

撮影場所

結婚式当日と比べて、前撮りはおしゃれな写真やインパクトの強い個性的な写真なども撮影することができます。理想の仕上がりを実現するためには、イメージに合わせた撮影場所を選ぶことが重要です。お気に入りのロケーションやスタジオセットでの撮影は予算に収まらなかったとしても、なるべく妥協せずに選びましょう。

ただし、ロケーション撮影の場合は天候等に左右されることもあるため、時期や日程には余裕を持っておきましょう。スタジオ撮影は天候の心配はないため、確実に理想の撮影をしたい方におすすめです。

一生の記念に残る前撮り撮影!こだわって素敵な写真を撮ろう!

結婚式の前撮り撮影は一生の記念に残ります。節約するとしても後悔がないようにこだわりたいポイントは妥協しないことが大切です。撮りたい条件にあったスタジオを選び、事前に入念な準備をしておくことで後悔しない前撮りを叶えましょう。